学校を元気にする…そのために何ができるか考える中で、そもそも元気ってなんだろう?という疑問が湧いてきました。
とは言え、元気の捉え方は人それぞれです。ぼく自身は、「(心も身体も)やりたいことがやれる状態」かなぁと感じていました。やりたいことがあって、やりたいことができるという希望や信頼に溢れたらいいなぁと!
元気の捉え方は人それぞれでも、元気を目指して取り組んでいく。そうして実践が溜まってきたときには、共通する何かが見えてくるかもしれません。
そう思いつつも…
子どもたちに力を借りて、元気の本質を考えてみました。考える方法は、本質観取。
さまざまな物事や問題の本質を、深く洞察して言葉にすること。「なるほど、確かにその考え方、言い当て方は本質的だ」とうなってしまうような言葉を編み上げること。それが「本質観取」です。八木書店『ほんとうの道徳』苫野一徳
物事や問題の本質が分かれば、それをどう行なっていけばよいかが分かります。
実際の本質観取では、こんなやり取りが行われました。
低学年の人たちが、寒い中半袖で遊んでいるのを見ると元気だなぁと思う!
〇〇先生っていつも元気じゃない?明るい感じ。
元気といえば、新しい顔になったアンパンマン笑
出てきたもの、みんな笑顔かも。健康でもある。
元気なときってどんなとき?
やる気がある。やる気に満ちている。ポジティブ。
…だからストレスがないとき?
楽しいこととか好きなことができるときかも。
応援されたり励まされたりしたときも元気が出る!
ということは、自分にとってなにかプラスのことがあって、嬉しくなるような感じ?
やっぱりポジティブなときかも。アンミカさんみたいな!
…幸せ?とか?安心感は要りそう。
感謝されたときも元気になるかも。
誰かの役に立ったりいいことをしたりしたときも?ということは、自分にとってなにかプラスのことがあるだけではなくって、相手にとってのプラスもありそう?
共通するものって何かな?
笑顔とかポジティブとか、気持ちが明るくなるとか。ということは、ストレスがないってこと。
ストレスってなに?
周りを気にしていないってことじゃない?
自分のやりたいことをやっている!
周りを気にしないというより、周りが気にならないという方がしっくりくるかも。
逆に周りが気になるって、例えば?
どう思われるかな?とか、何か言われるかも…とか。つまり不安な状態かな。
安心と信頼が大事かも!
ここまで出てきたものから、元気とは?
元気とは、安心と信頼の中で、周りのことが気にならず、自分がやりたいことを笑顔で思いっきり楽しめる状態。
いいと思う!
本質観取はその時間の中だけで完結するものではありません。継続して考えたり、他の人に承認を投げかけたりし、より深い共通了解の可能性を探っていきます。
ただ一旦、子どもたちと考えた元気を用いるならば、安心できたり信頼できたりする環境をつくる・ストレスフリーな状態に近づける・やりたいことに思いっきり専心できる方法を模索していけばよいということになります。
今一度、『The Energy to Teach』を読みながら、実践を積んでいこうと思います。